子育てをしていると、悩みは次から次へと出てきます。一つが解けても、また別のことが気になる。声のかけ方を変えたり、子育ての記事を読んだり、周りの家庭を参考にしたり。すでに、いろいろ試してきたかもしれません。それでも同じことで悩むと、「私のやり方が悪いのかな」と思ってしまいます。でも、足りなかったのは、あなたの努力ではないのかもしれません。

よくある子育ての悩みランキング

ここでは、文部科学省の令和6年度の調査をもとに、よく挙がった悩みを紹介します。ただし、子どもの年齢や家庭の状況によって、順位は大きく変わります。

令和6年度の調査で、子育てに「いつも」または「ときどき」悩みや不安を感じる保護者492人が、特に当てはまるものを最大3つ選んだ結果は、次のとおりです。

  1. 子どもの行動や気持ちが分からない(38.8%)
  2. しつけの仕方が分からない(32.8%)
  3. 教育や受験対策(27.2%)
  4. 健康や発達(26.4%)
  5. 生活習慣の乱れ(26.2%)
  6. 経済的な厳しさ(22.6%)
  7. 子育てに十分な時間が取れない(15.6%)
  8. 友人関係(12.8%)

これは、あくまで一つの調査の結果です。たとえば中学生の保護者では、「子どもの将来」や「子育ての出費」が上位に来る、という別の調査もあります。全世代に共通する、絶対的なランキングはありません。今のあなたにとって重い悩みが、あなたにとっての一位です。

違って見える悩みの奥に、重なっているもの

ランキングに並ぶ悩みは、一つひとつ違って見えます。でも、その奥には、いくつもの悩みに重なっている形があります。「何を基準に決めればいいのか分からないのに、最後は自分一人で判断しなければならない」という形です。

  • 子どもの気持ちが分からない——その行動の意味を、一人で読み解こうとしている。
  • しつけの仕方が分からない——どこまで受け止め、どこで止めるかを、一人で決めようとしている。
  • 発達が気になる——もう少し待っていいのか、相談すべきなのかを、一人で見極めようとしている。
  • 教育やお金が不安——まだ見えない将来への選択を、一人で背負っている。

つまり、悩みの数が多いから苦しいのではありません。答えのない判断を一人で背負うことが、苦しさを大きくしている場合があります。これは、あなたの能力や愛情の問題ではありません。判断や責任が一人に集まっている状況の問題です。

悩みの種類が違えば、必要な支えも変わる

悩みを全部同じように抱えると、どれも同じ重さに感じます。でも、種類が違えば、つなぐ先も変わります。

  • 情報を整理したい悩み:比較や、漠然とした将来の不安など。何が確かで、何がまだ分からないだけなのかを、いったん分けてみる。
  • 家庭内で役割や判断を分けたい悩み:家事や送り迎え、寝かしつけ、方針の決め方など。一人で判断している形を、誰かと分けられないか。
  • 医療や地域の専門窓口につなぎたい悩み:発達や健康については、かかりつけ医や地域の発達相談窓口へ。強い落ち込みや生活の苦しさ、お金のことは、こども家庭センターや自治体の生活相談窓口へ。自分で相談先を決められないときは、その状態のまま、最初の窓口に話してかまいません。

全部を自分で解決しようとしなくて大丈夫です。必要なのは、あなたがさらに頑張ることではなく、その悩みを一人だけのものにしないことです。今、分けられる相手が浮かばなくても、それはあなたの頼り方が悪いのではありません。

「私の悩み」を、少し外に置いてみる

悩みを一人で抱えていると、だんだん「自分の性格の問題」に見えてきます。でも、多くの悩みを重くしているのは、判断や責任が一人に集まっている状況です。

誰に話せばいいか分からないこともあります。以前、相談して「考えすぎだよ」と流され、もう話したくない、と思っているかもしれません。そんなときは、悩みをきれいに説明しなくてかまいません。「何がつらいのか、自分でも分からない」ところから、相談してかまいません。うまくまとめてから話そうとしなくていいのです。

よくある質問(FAQ)

子育ての悩みで、一番多いのは何ですか。

調査では、「子どもの行動や気持ちが分からない」「しつけの仕方」などが上位に挙がります。ただ、子どもの年齢や家庭によって、何が一番重いかは変わります。今のあなたにとってつらいものが、あなたの一番です。無理に順位づけしなくて大丈夫です。

同じことで、何度も悩みます。私が弱いのでしょうか。

弱いからではありません。同じところで何度もつまずくのは、気持ちの強さの問題というより、その悩みがまだ誰とも分けられず、一人で抱えたままだから、ということがよくあります。自分を立て直そうと追い込むより、その悩みを一人で抱え続けなくていい形が必要です。

誰に相談すればいいか、分かりません。

最初から、正しい窓口を選ぶ必要はありません。自治体のこども家庭センターなど、子育て相談の入口になる場所に、「どこへ相談すればいいか分からない」と、そのまま伝えてかまいません。話すうちに、合う相手や窓口につないでもらえることもあります。

子育てのヒントを、もう少し

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※出典:文部科学省「家庭教育についての保護者へのアンケート調査」(令和6年度)厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」

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