土日になると、少しそわそわする。周りは習い事や体験教室に出かけているのに、うちはダラダラしている。この時間、無駄にしているんじゃないか。そうやって見比べるほど、「このままでいいのかな」と焦ってしまう。土日をどう過ごせば、この子のためになるのだろう。そんなふうに気になっている方も、いるかもしれません。
「頭が良い子の土日」に、決まった正解はありません
結論からいうと、頭の良さを生む、決まった休日の時間割はありません。家庭によって、休日の過ごし方はまるで違います。習い事が多い子もいれば、ほとんど予定を入れない子もいます。だから、「この過ごし方が正解」と一つに決めなくて大丈夫です。土日を有意義にしなきゃ、と気負わなくていいのです。
休日に残したいものを、あえて挙げるとすれば、次の4つくらいです。
- しっかり休み、眠る時間
- 子どもが自分で選べる時間
- 無理なく体を動かせる時間
- 家族と何気なく話せる時間
すべてを理想どおりにそろえる必要はありません。まずは、子どもも親も休めていること。それ以外は、それぞれの家庭に合う形でかまいません。
なお、仕事や習い事の都合で、家族の休みが土日ではない家庭もあります。ここでいう「土日」は、家族が少し立ち止まれる休日のこと。曜日に合わせる必要はありません。
予定を探すより、休日の「余白」を見てみる
頭が良い子に共通する予定を探す代わりに、休日の「余白」に目を向けてみるのはどうでしょうか。予定をびっしり詰めるより、何をするかを自分で決められる時間がある。急かされず、好きなことに没頭できる。退屈な時間から、自分で遊びを見つける。こうした余白の中で、子どもが自分で遊びを選び、思いがけない工夫が生まれることもあります。
「頭が良い子の土日の過ごし方」としてよく挙がるものも、多くはこの余白と重なります。外で体を動かす。好きなことに、とことん付き合う。家族と、たわいない話をする。しっかり眠る。特別な教材や体験というより、ふつうの時間の中にあるものです。
「余白を作らなきゃ」も、新しい詰め込みになる
ただ、ここで「じゃあ余白を用意しなきゃ」と身構えると、それはそれで、もう一つの予定になってしまいます。土日は、子どもを伸ばすために整える時間である前に、家族が休む時間でもあります。親が疲れている日は、一緒にゆっくりしていい。余白は、頑張って作るものというより、詰め込みすぎないと自然に残るものです。
何もない時間が苦手な子には、ゆるい枠を
「好きに過ごしていいよ」と言われるほど、何をすればいいか分からなくなる子もいます。その場合は、完全に自由にする必要はありません。「公園に行くか、家で何か作るか、どっちにする?」と、選択肢を二つだけ出す。午前だけ予定を決めて、午後は空けておく。余白の形も、その子によって違います。
「何もしていない」ように見える時間について
ぼーっとしている。ゴロゴロしている。その様子を見ると、つい「何かさせなきゃ」と気持ちが動きます。でも、何もしていないように見える時間に、頭の中では次の遊びを考えていたり、見たことを思い返していたりすることもあります。外からは、ただ暇そうに見えることがあります。土日を成果の時間にしすぎないことが、子どもが安心して何かに没頭できる余地にもなります。
土日を、時間割にしなくていい
「頭が良い子の土日」を探すとき、私たちはつい、正しい過ごし方を一つ見つけようとします。でも、探すべきは完璧なスケジュールではないのかもしれません。その子が、どんな時間なら生き生きするか。休日に、何を面白がっているか。その姿を見ていくことが、その子に合う休日を考える手がかりになります。
よくある質問(FAQ)
習い事は、多いほうがいいのでしょうか。
数の多さが、そのまま良さにつながるとは限りません。本人が楽しめているか、予定の合間に余白があるか、のほうが目安になります。よかれと思った予定が、詰め込みすぎで裏目に出ることもあります。増やすか迷ったら、子どもの表情と疲れ具合を見てみてください。
一日中ゲームや動画でも、大丈夫でしょうか。
気になりますよね。一日そう過ごしただけで、すぐに問題と決める必要はありません。ただ、それが毎週続き、睡眠が遅くなる、食事や外出を嫌がる、やめるときに毎回大きく崩れる、といったことが重なっているなら、時間の長さだけでなく、生活全体を一度見直したいところです。禁止するより、ほかの楽しみと並べていくほうが、続けやすいことが多いです。
特別なことをさせていません。うちの子は遅れていますか。
特別な休日を過ごさせていないことと、その子の育ちは、別のものです。ふつうの土日の中にある、余白や、好きなことに向かう時間にも、意味があります。周りと比べて足りないと感じても、その子のペースで過ぎていく休日を、まず否定しなくて大丈夫です。
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