「女の子ママっていいね」「うちは男の子だから、うらやましい」。あるいは、「次は男の子ね」「跡取りは?」。女の子だけを育てていると、まわりからいろいろな言葉をかけられて、もやっとしたことは、ないでしょうか。悪気はないのだろうけれど、自分や家族が、勝手にイメージの型にはめられているような気がして。

「女の子しかいないママ」に、共通する特徴はありません

結論からいうと、「女の子しかいないママ」に共通する性格や見た目はありません。「穏やかそう」「おしゃれ」「娘と友達のようになれる」など、女の子ママに重ねられやすいイメージはあります。でも、それは一人ひとりのママを説明する特徴ではありません。だからまず、そのイメージがどういうものかを見て、そのうえで、どう付き合っていくかを一緒に考えていきます。

女の子ママに重ねられやすい4つのイメージ

世間で「女の子ママの特徴」として語られやすいのは、次のようなものです。

  1. 娘と、友達のようになんでも話せる
  2. 一緒におしゃれやおしゃべりを楽しむ
  3. 家の中の会話が多い
  4. 気持ちが分かり合える

ただし、これらは、女の子との暮らしから必ず生まれる傾向ではありません。世間が「女の子ママ」に重ねてきたイメージです。当てはまるママもいれば、まったくそうでないママもいます。おしゃれに興味がなくても、娘とよくぶつかっても、それで「女の子ママらしくない」ということにはなりません。母娘の関係も、親密さだけでなく、ぶつかり合いも、距離のとり方も、いろいろです。一本の型で語れるものではありません。

「次は男の子?」の言葉に、もやっとしたら

女の子だけを育てていると、ときどき、こんな言葉が飛んできます。「次こそ男の子ね」「跡取りはどうするの」。悪気なく言われるほど、受け流しづらく、胸に小さく引っかかります。

その言葉の、どこが引っかかったのでしょう。娘を軽く扱われたように感じたのか。今の家族を「足りない」と言われたように感じたのか。それとも、自分でもまだ整理できていない気持ちに、触れられたのか。もやっとした理由は、一つとは限りません。すぐに「気にしないようにしよう」と片づけなくていいのです。

一つだけ、お伝えします。男の子がいないことで、今の家族が「欠けた形」になるわけではありません。

繰り返し言われるときは、言葉で家族を守っていい

一度きりなら受け流せても、会うたびに言ってくる相手や、娘の前で言う相手には、受け流すだけでは止まらないことがあります。そんなときは、はっきり言葉にして、境界線を引いてかまいません。

たとえば、こんな返し方です。「うちは今の家族で、楽しくやっているよ」。「その話は、もうしなくて大丈夫」。娘の前で言われたら、「子どもたちの前では、男の子がいないと足りない、みたいな言い方はしないでほしい」。

そして、これは母親一人で背負う必要はありません。パートナーや身近な家族にも同じ方針を共有して、一緒に線を引いてもらう。「気にしない力」を一人で鍛えるより、家族を守る境界線を一緒につくれば、負担を母親一人に集めずに済みます。

イメージではなく、そのままの娘を見る

「女の子ママの特徴」を気にするとき、私たちはつい、世間のイメージと自分を見比べています。でも、我が子は、「女の子」という大きなくくりの中の一人ではなく、たった一人の、その子です。おしゃれが好きな子も、虫が好きな子もいる。よく話す子も、静かな子もいる。イメージのものさしを置いて、その子が今日どんな顔をしていたかを見る。そうした毎日の積み重ねの中に、あなたとその子の関係があります。

よくある質問(FAQ)

男の子がいないと、将来さびしいでしょうか。

将来の関係は、性別だけでは決まりません。住む場所やお互いの生活、これまでの関わりによっても変わります。将来の寂しさまで、今のあなたが答えを出しておく必要はありません。娘との近さを、今から決めておく必要もないのです。近づいたり離れたりしながら、その時々の親子の形をつくっていけばよいのだと思います。

娘とよくぶつかります。相性が悪いのでしょうか。

ぶつかることだけで、相性が悪いとも、親しいからだとも決められません。見たいのは、ぶつかったあとに、どちらか一方だけが我慢していないか。同じ言葉で、何度も傷ついていないか。落ち着いてから、話し直せるか。「母娘だから」ではなく、何が起きると衝突しやすいのかを見ていくと、関わり方を考えやすくなります。

周りの言葉が、どうしても気になります。

悪気がないと分かるほど、「私が気にしすぎなのかな」と、自分の気持ちを引っ込めてしまうこともあります。でも、引っかかった気持ちまで否定する必要はありません。すべての言葉に、まじめに応える必要もありません。軽く受け流せる相手には流し、繰り返す相手には、言葉で線を引く。外の声より、あなた自身の実感を、真ん中に置いていいのです。

読み終えたあなたへ

「女の子ママってこうだよね」という言葉は、これからも耳に入ってくるかもしれません。そのイメージに、自分を合わせにいく必要はありません。もし引っかかったら、その気持ちを無理に消さず、必要なら言葉で線を引く。あなたと娘の関係は、誰かのイメージに合わせて決めるものではありません。

子育てのヒントを、もう少し

子どもとの関わり方や、子育ての悩みとの向き合い方について、グランエンパティアでは発信しています。よかったら、のぞいてみてください。

👉 グランエンパティアのページを見る


※関連記事:優秀な子のお母さんの特徴子育てに向かない人はいるのか